座り過ぎは腰痛ばかりか死亡率も高めてしまいます!

座り過ぎ腰痛

近年、“座り過ぎ”である事がクローズアップされて健康上よろしくないという事で問題視される機会を多く目にするようになりました。

この健康上よろしくない、というのは腰痛などを引き起こすという問題に留まらず、もっと大きな命に関わる問題にも発展してくるのです。

下記で詳しく紹介しますが、結論から言ってしまうと「長く座ること」によって様々な健康被害がもたらされる事が先進諸国の長年の研究によって判明したのです。それらの結果は、死亡率にも密接に関係してくる研究結果なので決して無視できるものではありません。

ここでは座り過ぎの弊害を紹介すると共に、座り過ぎを防止するための効果的な方法を紹介しようと思います。

座り過ぎがなぜ、そもそも大問題なのか?

第二の心臓」と言われている体の部位をご存知でしょうか?私達の日本の脚のふくらはぎは「第二の心臓」と言われるくらい重要な役割を果たし、心臓から下半身に降りてきた血液を今度は心臓に押し戻すポンプの働きをしてくれます。

しかし、人が座った状態になると第二の心臓であるふくらはぎがほぼ活動停止状態になってしまいます。座ってしまえば、脚の筋肉をほとんど使いませんから、これは容易に想像する事ができますね。

つまり座っている間、第二の心臓としてもポンプの働きが停止し、全身に酸素や栄養を送る血流が滞ってしまうのです。よく長時間飛行機に乗るとエコノミー症候群を発症する人がいますが、これこそがまさに第二の心臓の活動が停止するからこそ起こる現象ですね。

さらに座った状態が日々継続して長く続く状態になると全身を巡る血流が悪化し、血液がどろどろになります。その結果、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞、さらには糖尿病などのリスクが高まる事になるのです。

欧米先進諸国で始まった脱・座り過ぎキャンペーン

もとはといえば2000年以降になってから、世界でやはり欧米先進諸国でさきがけて座りすぎを問題視するようになりました。

世界最先端をいくアメリカ合衆国では、シリコンバレーのIT企業を中心に、立ったままパソコン作業やデスクワークができるスタンディングデスクが登場し、今では日本でもこのスタンディングの形態を導入する中小ベンチャー企業も増えました。

アメリカ人に代表されるように欧米人には太っているイメージがあると思いますが、同じく先進国であるオーストラリアもご多分に漏れず、欧米諸国特有の国民病と化した肥満と糖尿病の解消が目的で、オーストラリアでは政府と民間が一体となって、テレビコマーシャルで「脱・座りすぎキャンペーン」の動画を流す事によって、国民の座り過ぎを予防し、肥満と糖尿病の改善に取り組みました。

イギリスでは世界一早く、2011年に座りすぎのガイドライン(英国身体活動指針)を作成しました。「就業時間中に少なくとも2時間、理想は4時間座っている時間を減らして、立ったり、歩いたりする低強度の活動にあてるべきである」という注意啓蒙を行っています。

日本でも早稲田大学スポーツ科学学術院の岡浩一朗教授が座り過ぎによる弊害を発表しており、「がんの場合、座っている時間が長いほどがんの罹患リスクが高くなる。顕著なのは大腸がんと乳がんで、座りすぎによって大腸がんは30%、乳がんは17%も罹患リスクが上がる」という研究発表をしています。

また恐ろしい事に、座っている時間が長いほど死亡リスクも必然的に上がってしまう事もわかっています。

オーストラリアの研究機関が座位時間と総死亡リスクについて調査したところ、1日の総座位時間(座っている時間)が4時間未満の成人に比べて、1日8~11時間の人だと死亡リスクが15%増、1日11時間以上だとなんと40%も増、ということが判明しています。

この研究結果を受けて前出の岡浩一朗教授は、「この死亡率のパーセンテージは、WHOが推奨する1日30分以上のウォーキングやランニングなどの運動を週5日実施していても、相殺できない」と発表している事からも、座り過ぎがいかに恐ろしい事かという事実が浮き彫りになってきます。

「座りすぎ大国」日本の私達が意識すべき事

多くの人が意識していないだけで、実は座り過ぎによる健康被害は甚大です。

しかもこれらの研究結果も2000年に入って以降に充実してきたくらいですから、まだまだ国民の認知度は低いのも当然ですし、その事実を知った人は死亡リスクを自ら高めないためにもしっかりと対策をとっていかないといけないでしょう。

何しろ、働きすぎの勤勉な日本人は世界一長く椅子に座っている種族ですし、実際に日本人(成人)が座っている時間は世界一長いという研究結果も出ています。世界20カ国の平均が1日5時間なのに対し、日本人は1日平均7時間も座っています。

7時間と聞いて「え?自分はもっと長時間座っているよ」と心配になった方も多いでしょう。デスクワークをしているサラリーマンなどは7時間では済まないでしょう。なぜなら、デスクワークで座る以外にも、昼食時や夕食時にも座るわけですし、自宅でくつろいでいる時もソファーに座ったりしているのではないでしょうか。

岡浩一朗教授は、「これまでの多くの研究結果を見てみると、1日8時間以上座っている人は、罹患リスクや死亡リスクは高まる可能性がある」と指摘しているように、やはり座り過ぎが健康上良くない事はもう明らかなのです。

とにかく座り過ぎていりという自覚がある人はその習慣を見直し、なるべくこまめにふくらはぎを動かすようにしなければいけませんね。

30分以上座り続ける姿勢の継続がNG!

米コロンビア大学メディカルセンターと、ニューヨーク長老派教会病院の研究者からなるチームが、座り過ぎによる人体の健康への悪影響について、新たな発見を明らかにしています。。

およそ8000人の高齢者の1週間におよぶ活動データを収集し、その高齢者8000人の対象者をその後4年間にわたって追跡調査した結果を分析した研究結果なので、対象者の母体数がそれなりに大きいので確かな研究結果だと言えるでしょう。

この研究宇チームが収集した新しいデータによると、調査期間中に8000人のうち異なる死因によって340人が死亡しているのですが、座っていることと死亡率の関連性について、興味深いデータが判明したそうです。

8000人の中でも長時間座り続けていた人の死亡率が上昇していたことは、ここまでの世界各国の座り過ぎの弊害を発表した研究結果があるので驚く事はないのですが、興味深いのはここから先の研究結果で、座っている間の“どのタイミングで立ち上がって動くか”が死亡率に起きな影響を与えていたという事です。

研究チームいわく、座ってから30分以内に立ち上がって動いた人は、座ってから1時間以降に立ち上がっていた人たちと比べ、死亡率が大幅に低下していたという事で、この結果から言える事として「30分に一度は、動くための時間を取ることを勧めたい。」という事です。

このことからも、やはり継続して座る事には注意し、30分以内にはふくらはぎを動かすようにしないといけませんね。

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